ナイアシンアミド
由来
ニコチンを酸化して得られるニコチン酸のカルボキシ基がアミド基に置換された化合物です。
ベネフィット
ニコチン酸は、ビタミンB3とも称されるカルボン酸です。有害物質であるニコチンと混同されないように、ニコチン酸ビタミン(Nicotinic Acid vitamin)の大文字部分「NIcotinic ACid vitamIN」を組み合わせてナイアシン(NIACIN)と呼ばれることが多いです。
ナイアシンは、動植物界に広く存在しています。特に魚介類、肉類、きのこ類、穀類に多く含まれており、生体において酸化還元反応に関与していることが知られています。
ナイアシンアミドは、細胞実験とヒト使用試験、その両方にて、セラミド合成促進によるバリア機能修復作用、メラノソーム移送阻害による美白作用、抗シワ作用を示しており、化粧品や医薬品に汎用されている重要な整肌成分です。光老化の予防や改善、たるんだ肌や広がった毛穴の引き締め、バリア機能のサポート、肌色のトーンアップ、ハリを与える、キメを整える等、様々な目的で化粧品に配合されています。
ナイアシンアミドは、食品添加物の指定添加物リスト、日本薬局方、医薬部外品原料規格2021に収載されており、医薬部外品の有効成分としても承認されています。20年以上の使用実績に基づく安全性をもち、様々な保湿成分、美白成分、日焼け止め成分と相性が良く、併用することによる相乗効果を示しています。
エシカルスタンダードへの準拠
原料のトレーサビリティとサステイナビリティが厳格に管理されています。