アイリスエキス＝イリス根エキス

ヨーロッパ原産のシロバナイリス（学名：Iris Florentina）の根茎から得られる植物エキスです。アイリスの名は、ギリシャ神話の虹の女神イーリスに由来します。神々の伝令使であるイーリスは、七色に輝く衣を纏い、大きな翼を持って天空を疾速で駆けます。その飛翔の後に天地を結ぶ虹は地上を七色の輝きで照らし、人々の心に希望と安らぎを与えるという伝説から、アイリスの花言葉は「希望」になりました。

アイリスの根茎は高価な香料の原料として知られており、古くから民間療法で去痰剤や鎮痛薬として使われてきましたが、肌に対する様々な働きは近年発見されています。

1973年に行われた研究で、イリス根から女性ホルモン様作用のあるイソフラボン配糖体やグリコシル化フラボノイドが発見されて以来、イリス根エキスは複数の研究結果にてメラニン生成抑制作用や抗酸化作用が認められています。

肌幹細胞を用いた研究では、アイリスの抽出液は基底膜の成分であるラミニン5を増やし、肌の基底膜を強化することで表皮の機能低下を防ぐことができると考えられています。さらに、線維芽細胞のコラーゲン接着性を増加させる作用もあり、真皮の機能低下を防ぎ、老化の伝播を減速させる可能性が秘められているとも言われています。これらの細胞増殖作用を活かし、肌のバリア機能をサポートし、ハリを与え、キメを整える等の美容効果が期待されています。

イリス根エキスは、医薬部外品原料規格に適合しており、医薬部外品や化粧品の原料として安全に使用できる成分です。

イリス根は微量なイロン類を含んでおり、エレガントな香りを放ち、優れたリラクゼーション効果を発揮します。

中小農家で有機栽培されている天然由来原料を使用しています。原料のトレーサビリティとサステイナビリティが定期的に管理されています。