植物由来アルギニン
由来
トウモロコシやキャッサバを原料に用いて得られる塩基性アミノ酸です。
ベネフィット
肌の角質層において水分を保持する働きをもつ物質、天然保湿因子(NMF)、その約40%を占めるアミノ酸の約10%はアルギニンで構成されています。アルギニンは角質層だけでなく、表皮層、真皮層、皮下組織にわたって広く存在しており、真皮の約70%を構成しているコラーゲン線維のアミノ酸組成に多く含まれています。
アルギニンは、成長期の子供には必須アミノ酸ですが、成人の体内では合成できる非必須アミノ酸です。成長ホルモンの分泌による筋肉増強作用、血流改善作用、免疫機能を高める作用等があるとされており、サプリやエナジードリンク等に幅広く配合されています。
化粧品におけるアルギニンは保湿成分で、水分を吸着するヒューメクタントです。アルギニンは水溶性低分子の両性イオン化合物であり、健常な角質層を透過しにくいため、一般的には持続性のある穏やかな水分保持剤として機能します。なお、肌荒れやアトピー等によりバリア機能が低下した肌においては、格段に高い経皮吸収性を示す傾向があり、弱っている肌を健やかに整える働きがあると考えられています。
アルギニンは、食品添加物の既存添加物リスト、日本薬局方、医薬部外品原料規格2021に収載されており、50年以上の使用実績があり刺激性やアレルギー性がほとんどない成分だと考えられています。
エシカルスタンダードへの準拠
持続可能な栽培環境で生産された植物由来原料を使用しており、トレーサビリティとサステイナビリティが定期的に管理されています。